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2506 東黒沢

日程: 2025年6月29日(日)-30日(月) 前夜発
山域:谷川連峰 湯檜曽川 東黒沢
参加者: 国府谷(L)・加藤・酒入
行程:
第1日目: 土合駅(前夜発) – 白毛門登山口(6:10) – ハナゲの滝(6:50) – ウツボギ沢分岐 幕営地(12:00)
第2日目: 幕営地出発(4:50)–撤退地点(5:10) –宝川温泉下山(9:00) – タクシーで白毛門登山口

はじめての泊まり沢。
装備は?食事は?

今年は雪が多く、残雪の様子が気がかりではあったが、準備から楽しみで仕方なかった。

白毛門への登山道を逸れてしばらく歩くと、広々とした沢に出た。水は思ったほど冷たくない。早朝から太陽が照りつけ、気温がどんどん上がっていく。今ごろ仲間は馬蹄形縦走中、暑さに参っていないかな…心配しつつ、今日沢にいることを幸せに思った。

美しいナメが続く。流れは緩やかで流される心配はないが、思わぬところでツルッとするので気が抜けない。水流で削られた、美しいラインの岩を歩いていく。

ハナゲの滝の先に大きな雪渓のトンネルがあった。緊張しながら一人ずつ通過。次々と出てくる小さい滝を、国府谷さんの登る様子をみて慎重に進む。ロープを出すようなところはなかった。

そのうち水が枯れてきて、最後は藪の中を登る。大きなブナの木を見て、国府谷さんと加藤さんが今年3月にこの辺りにテントを張ったと話していて、ステキだなーと思った。

ウツボギ沢支流を1時間ほど下り、幕営地に到着。ちょうどよいサイズの快適なテン場だった。設営を終えると、あとはひたすらのんびり。それにしても暑いよ…

夕方涼しくなったころ、焚き火をおこす。枝は乾燥していたので、すぐに火がついた。加藤さんが担いでくれたワインと今までで一番おいしいレトルトカレーをいただく。ジャガイモと玉ねぎのお味噌汁が身体に染みた。

二日目は雪渓で時間がかかるのを予想して3時起床、5時前に出発した。ウツボギ沢に入り20分も歩かないうちに、分厚い雪渓が中途半端に沢を埋めていた。こんなに早く雪に阻まれるとは…不安定な雪の壁を下りてなくてはいけない。これを突破しても、稜線まで雪がたくさん残っていることが予想され、今日はここまでとした。

登山道で宝川温泉に下山して、タクシーで白毛門の駐車場へ戻った。

国府谷さんはとても残念そうだったが、雪渓の残る沢は迫力があり、忘れられない山行になった。大満足の泊まり沢デビュー、暑い夏が楽しみだ。

(記: 酒入)

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