見学希望はこちらからお問い合わせフォームへ

2609 中津川水系 魚野川本流〜中高沢

日程  : 2026年9月18日(金)〜9月20日(日)
山域  : 志賀・草津・四阿山・浅間周辺
参加者 : 国府谷、齋木、加藤

9/18(金) : (7:00)白砂山登山口 – (15:30)渋沢ダム
9/19(木) : (6:20)渋沢ダム – (12:30)高沢出合
9/20(金) : (6:00)高沢出合 – (14:00)カモシカ平原 – (16:30)白砂山登山口

合計距離: 20863 m
累積標高(上り): 2166 m

(記:齋木)

「総合力が試されたネ」。2級中級の沢とは思えない登りごたえがあった。

天気の悪い週末が多く、なかなか泊まり沢に行けなかった今年。シルバーウィークに合わせ、国府谷さんが4日間なら信濃俣河内、3日間なら魚野川or栗子山付近の沢と、天気予報次第で対応できるよう複数案計画してくれました。今回は直前の天気予報を踏まえた結果、魚野川に行くことに。

当初の予定では魚野川本流を遡行し、小ゼン沢から稜線に抜ける計画だった。しかし20(日)に台風の影響が出るとの予報だったため、向かう車中では「行程を短くしてだいぶ手前の高沢からエスケープするかも」と会話しながら向かった。

Day1(曇りのち晴れ) 進めど薮、戻れど薮。終わらない藪漕ぎ地獄!

1時間かけて進んだのは300m。我々は絶望していた。北沢付近から薮が強すぎて全然進まない。地図上は登山道表記だが、ピンクテープを追っても薮、外したらもっと薮。

「薮敗退」が頭にチラつく。しかし、戻るには我々は進みすぎた。我慢の時間を積み重ね、1748ピークまで来るとやっと地面が見える程度の藪になった。コースタイムの倍の時間をかけてなんとか渋沢ダムに到着。予定では高沢出合まで行くつもりだったが、この日はここで行動を終了することにした。幕営の準備も億劫になり、付近の避難小屋にお世話になった。

この時点で天気が回復したとしても小ゼン沢まで行くのは大変そうなため、車中で会話した通り高沢からエスケープする方針に決めた。

ピンクテープを追っているのに、背丈を超える笹が生い茂る登山道。加藤さんは今まで見たことのないほどの死んだ目をしていた

他の方の記録を見ると、この道は2021年頃から整備がされなくなった模様

Day2(曇り) 水量多く進まない遡行!

朝起きると青空が垣間見える。想定外だがアプローチに1日費やしたため、その分水に浸かれる喜びもひとしおだ。幕場に到着後の釣りや焚き火を楽しみにいざ出発。

トラロープを目印に魚野川本流に入渓
入渓点から見た魚野川。流されたら渋沢ダムの藻屑になってしまうので、早速対岸へスクラムを組んで渡渉。見た目よりも水圧が重い・・・!
桂カマチ。トポには「ここで水量が太ももまであるなら、先の遡行難易度は上がる」とある。この日はまさにその通り、太ももほどの水深があった
水にドボンしたら流されるであろう水量のため、ところどころロープで確保しながら進む。トポ記載の巻道はわからずほとんど水線を進んだ
1番の確信は途中までへつった後のダイブ。白波のせいで無駄に(?)ドキドキした
美しいブルー
↑の写真の上流側。右岸をへつって突破しようとするも水圧が強く突破できないため、スクラムを組んで渡渉した。結構大変だった
その後徐々に渓相が穏やかになり、予定の幕場も近いので竿を出しながら進む。魚影は濃い!濃すぎる!
高沢出合の手前にもう一箇所難所が出てきた。ここでは右岸にダイブして取り付いた。手前で深い水深に手こずったためダイブしたが、水中の岩に太ももを打ちつけて負傷した(泣)

高沢出合の幕場は8m程の高台にあり増水してもびくともしなそうな安心感のある幕場だった。到着して時計を見ると12時を回っており、ここまでで6時間を費やしていた。2時間くらいが参考タイムとも聞いたし、他の記録では高沢出合までの記載はほとんどすっ飛ばされているため「書くほどのことのない区間」なのであろう。それが今回はお腹いっぱいになる程の登りごたえだったため、いやはや増水というのは怖いものだと感じた。

茶でもしばきながら時間を潰し、夕方からはお楽しみの釣りに出かけた。釣果は上々。国府谷さんの口角は上がりに上がっていてこっちも嬉しい。

夕飯は国府谷さんがご準備してくれた天ぷらと、調達したイワナ料理でお腹いっぱいになる程食べた。ここで加藤さんが担いで持ってきたワイン登場で国府谷さんの口角は天まで昇って帰ってこなかった。

初めて捌いたが上出来?
甘くてサクサク
イワナで出汁をとった味噌汁
素揚げ(素焼き?)

ラジオで天気予報を確認すると台風は1日遅れ、明日には影響がないそうな。心配事が一つ減り、安心して眠りにつくことができた。

Day3(曇り時々雨) エスケープ?いやいや、充実の沢登りでしたヨ

エスケープに使われているという中高沢。もちろんトポはないので基本的には現場処理でルーファイしていく必要がある。中高沢に入ってからは滝滝滝の連続で「オツルミズかよっ」とツッコミが出てしまった(行ったことないのでしらんけど)。また、何本かの枝沢には見事な滝がかかっており、飽きさせない内容だった。

中高沢・大高沢の二俣から望む中高沢。増水も相まって大滝はなかなかの迫力。右岸を巻いた。岩壁を縫うようなややこしい大高巻きを強いられた
三壁山へ上がる沢にはピンクテープが貼られていた。しかしそちらは高低差があるので我々はまっすぐ中高沢を詰める

中高沢に入ってからの滝の連続をまとめて大高巻きでこなすと、ナメと滝壺が交互に出てきて、その後はやっと穏やかな源頭の雰囲気になった。それにしても水温が低いので足がキンキンに冷えて痛い!

Co1670くらいからやっと源頭っぽい雰囲気に。まだ魚影があるのは驚いた
藪漕ぎ0でカモシカ平に。疲れた体には、これは嬉しい!

あとは登山道を淡々と無心で歩くだけ。2日目のダイブで殴打した太ももが痛むが、藪漕ぎ中に拾ったストックのおかげで下山できた。ラッキー。

下山後は最寄りの温泉「尻焼温泉 弁天の湯」(500円)に入り、「あおぞら原町店」で焼肉を食べ、キンキンに冷えた体が温まったところで帰路についた。

アプローチの藪漕ぎを考えるとなかなかまた行こうとは思えない(泣)。もし行くのなら切明温泉と志賀高原に車を置いて完全遡行でしょうか・・・もちろん水量の少ない時に。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!