日程: 2022年1月22日(土) – 22日(日)
山域: 大田切川本谷・野猿の岩場(中央アルプス)
参加者: 国府谷(L)・坂田・林・江戸
行程:
第1日目: 悪沢右岸ゲレンデ: 菅の台バスセンター(8:30) – (バス) – 檜尾橋バス停(8:50) – 取水口着・設営(10:30/11:00) – 悪沢右岸ゲレンデ(11:30) – 取水口(16:00)
第2日目: 糸ダル沢(撤退)、野猿の岩場C・D沢: 取水口(6:30) – 魚止の滝?(7:00/8:00) -取水口(8:20/テント撤収 9:00) – 檜尾橋バス停(9:50) – 野猿の岩場C沢(11:00/16:00) – 菅の台バスセンター
1/22 悪沢右岸ゲレンデ
前夜22時に国府谷さん宅発、現着は翌1時過ぎ。バスの始発が8時過ぎだったので、この晩はそれなりに寝られた。
檜尾橋バス停から取水口へ続く管理通路は整備されており、歩きやすい。この日は取水口で幕営し、手前の吊り橋を一つ戻って悪樽沢のゲレンデへ。ゲレンデは悪沢沿いに進んで10分程の所で右岸側からの滲み出しが凍り付いたもので、これが高さ15m程度の氷壁を作っていた。
氷壁は傾斜の緩い易しめなラインや氷柱混じりの少し面白いラインを取ることができたため、午後はここにトップロープを張って遊んで過ごした。
ちなみに、さらなる氷を求めてゲレンデから更に30分以上沢をラッセル&渡渉し遡上してみたが、興味を引く氷瀑や氷壁は見つからなかった。
夕飯はα米と国府谷さん作キムチ鍋。お米2合頂きました
1/23 糸ダル沢(アプローチ撤退)・野猿の岩場C沢、D沢
空が明るみ始めたタイミングで糸ダル沢目指して出発。取水口を高巻きし、やや緊張感のある渡渉をクリアし、大岩を左巻きし…と順調に歩き出すが、その直後のゴルジュ帯で滝壺に当たり完全に行き詰まってしまった。右岸側からの高巻きを考え、少し後退して手前の沢を登っていくが、巻ける気配のないまま100mは標高を上げてしまう。結局、トポ通りに糸ダル沢へ向かうにはゴルジュ帯の滝壺が凍っていなければならず、そうでなければ往路復路共にかなり気合を入れて高巻きしなければならないことが分かった。あるいは、腰下の浸水を完全ガードした上で滝壺に入り滝に付いた薄氷に取り付くか?何にせよ、我々は途方に暮れた。
高巻きの為に遡った右岸側の沢の上部に氷が見えたので、あわよくばと近付いてみるが、これはただの滲み出しで登れたものではなくまたも撃沈。最終的に、この日は糸ダル沢を諦めて野猿の岩場への転進を決め、撤退。
野猿の岩場は一週間前に坂田氏と日帰りで訪れていた(D沢を探して2時間近く山中を彷徨う羽目になり、諦めてC沢に行くとそのすぐ脇にD沢があり拍子抜けした苦い記憶…)。野猿到着後、江戸・林はC沢に、国府谷・坂田はD沢に着手。
C沢F1は垂直に近い10m程度の氷瀑。中央付近には先行者が刻んだらしいステップが残っており足元は良かったが、傾斜が垂直寄りということもあり時折腕を休めないとすぐにパンプしてしまった。F2は筋が3本に別れ落ちる5m程度の小滝。こちらは落口の凍り付きが甘く乗越す時に少し嫌らしかった。F3は6~7mの小滝で、傾斜は強くないがF2同様に落口が悪かった。
C沢は1週間前よりも全体的に氷の厚みが増しているように感じられた。F1下部右側の氷柱群もだいぶ育っており、トップロープを張ればバーティカルアイスの練習ができたため、この日は夕方までF1で遊んだ。
ちなみに国府谷さん・坂田さん曰く、D沢の方は氷が痩せていたり薄かったりであまり面白くは無かった様子。
(記: 江戸)