谷川岳雪上訓練報告
山域:谷川岳
期間:2005/12/17~05/12/18
行程
12/17:上野~水上~谷川岳ロープウェイ駅~天神平~熊穴沢出合手前幕営
12/18:幕営地~天神平~谷川岳ロープウェイ駅~上毛高原駅~東京駅
参加者:清水(清)、塩足、志村、清水(幸)、後藤[記]
12/17
7:20上野駅
水上1号にて水上に向かう。途中清水(清)さんと合流。
9:40水上駅
豪雪のニュースを聞いていたが、見た感じはさほど積もっているようには見えない。
バスにて谷川岳ロープウェイ駅へ向かう。
10:20谷川岳ロープウェイ駅
新型のロープウェイで天神平に昇る。
初対面の谷川岳が目に飛び込んでくる。空気がクリアで遠近感がまったくつかめない。
とにかくでかくて、ハイコントラストで、空の一角を切り取ったように鋭角だ。
10:30天神平
快晴、日差しが強烈。
天神平で積雪3mと聞いていたが、屋根の雪は60cm程度。降った新雪が圧縮されたようだ。空気と雪は乾いている。
11:00発、天神岳を北にトラバースして谷川岳方面に尾根を歩く。
途中清水(清)さんのヒマラヤ遠征時の仲間と出会う。いつもこの人の経歴には恐れ入る。
お互いにこんなとこで何やってるんだなんて云っている。
12:00天神岳北稜線にて休息
眼下の沢に大きな煙突状の構造物がある。関越トンネルの換気口だ。
初めて参加する清水(幸)さんがまったく疲れていない、なぜ? 後で聞いたらマラソンをやっているとの事。
13:00熊の穴沢出合手前
目の前に谷川の雄姿を仰ぐ。実に美しい。
テントを2張設営。雪がやわらかく、固まらない。圧雪に苦労する。
14:30雪上訓練
今回は雪山が初のメンバー(自分も含む)向けに雪上歩行の練習。つぼ足、アイゼンでの歩き方、わかん、スノーシューでの雪上歩行を行う。
夕方の空が美しい。谷川から北に伸びる峰から灰色の手が稜線を侵食してくる。今夜は荒れそうだ。
15:30雪上訓練終了
キムチ鍋の夕食
夜半より吹雪。二度雪下ろし。気温はさほど低くない。-10℃程度か。
一夜で1m以上の降雪があったがテントの丈夫さには感心した。
12/18
8:00朝食
カレーうどん。昨夜のキムチ鍋とあわせて地上よりたっぷり食事を戴けた。感謝しております、塩足さん。
天候は吹雪だが、風は徐々に弱くなる。積雪と風雪で谷川岳にアタックは不可能だが、閉じ込められることは無さそうだ。
11:00テント撤収
天候の回復を待って天神平へ下る。昨夜の降雪でトレースは確認困難だが、スノーシューが頼もしい。
12:30天神平への下り
20名程の大パーティに追いつく。先頭が新雪のラッセルに苦闘していて動きが遅い。
スノーシュー・わかんを使っているメンバーでラッセルを交代(清水(清)、志村、後藤)。
空身で効率的なラッセルが出来たと思う。かっこよかったですよ、志村さん。
13:30天神平着
ロープウェイにて下の駅へ降りる。
14:00(?)水上
昨夜の降雪で水上-沼田間が止まっているとの事。バスでそのまま上毛高原へ向かう。
15:00(?)上毛高原駅
水上-上毛高原間で天候はあっけらかんと晴れてしまった。典型的な北関東の冬といった感じである。
新幹線にて東京へ
17:00(?)上野駅
今年初めての雪、最高でした。
今年はスキーも楽しそうです。もちろん山も。
記:後藤(67期)