奥秩父の名渓竜喰谷は滝に始まり滝で終わると言われ とても綺麗な滝の連続。
途中ナメ床も多く広葉樹が紅葉したら綺麗なんだろうな〜と想像させられる。
前日から朝方までの雨で水量は多いほうだろう。
シャワークライムを楽しみながらいくつもの滝を越えていって
計画より早く大常木林道に到着してしまった。
川の水は冷たかった。。。もうすぐ夏も終わり(寂)
記事検索
奥秩父の名渓竜喰谷は滝に始まり滝で終わると言われ とても綺麗な滝の連続。
途中ナメ床も多く広葉樹が紅葉したら綺麗なんだろうな〜と想像させられる。
前日から朝方までの雨で水量は多いほうだろう。
シャワークライムを楽しみながらいくつもの滝を越えていって
計画より早く大常木林道に到着してしまった。
山域:南アルプス甲斐駒ケ岳
参加者:国府谷・中村
日程:8月10日 国府谷車にて竹宇駒ケ岳神社駐車場へ
11日 6:00 駐車場発 尾白川林道経由 8:00 入渓地点
14:30 滑滝沢合流点上部の左岸の岩小舎にてBC
12日 6:00 BC発 9:00 稜線 11:00 甲斐駒頂上
今年の夏休みの我が会の山行は、今週の劔のチンネ登攀と我々のこの尾白川本谷遡行、さらにその後の東北の沢登りとなった。しかし、今夏の不安定な天候のため、劔ではチンネ登攀日以外は雨で苦労したようだし、東北の沢は悪天のため中止。我々の尾白川遡行だけは曇天ではあったが2日間なんとか天候がもってくれた。
この山域では、昔に黄連谷右俣を遡行したが、その時は黒戸尾根の五合目まで登ってから黄連谷に下って行くという変則的なアプローチだった。自分としては尾白川渓谷道から尾白川を遡行して黄連谷に入るアプローチをしたかったこと、また尾白川本谷そのものも行きたかったこともあり、今回遡行できてよかった。
駒ケ岳神社駐車場からの渓谷道は不動滝付近で行き止まりとなるため、駐車場から林道に直登する登山道を行き、林道終点から急な踏み跡を沢に下降、入渓する。すぐに女夫滝が現れ、左岸から鞍掛沢が入ってくる。噴水滝をすぎしばらくすると黄連谷分岐。その後ゴーロとナメと小滝が交互にあらわれ、徐々に谷がせばまって、瀑流帯に入る。左岸側は、200mはあろうかという烏帽子中尾根側壁、右岸は坊主山から一枚岩のスラブを落ちてくる見事な北坊主ノ沢、西坊主ノ沢、滑滝沢など、目を見張る光景、渓谷美だ。滑滝沢を過ぎたあたりのナメ状大岩滝上部の洞穴内8mのチムニーをこえたところにある岩小舎にて本日は終了。瀑流帯の中のためたき火用の木が集まらなかったが、1時間くらいは何とか服を乾かすぐらいの火は確保できた。
翌日はガスの中を出発し、1時間ほどで30m大滝につく。滝の右側のルンゼを国府谷さんリードで越えていくが、見た目より難しく、はじめてロープをだしてもらった。中ほどの難しい2mでは、古いシュリンゲが2本あり、それに足をかけて越えて行った。ちょっと戻って右側を高巻けたかもしれない。その後の小滝の連瀑帯は左岸を高巻き、二俣で左沢にはいり、ガレ登りから藪漕ぎで鋸岳縦走路の六合目石室付近の稜線に出た。
甲斐駒頂上付近は美しい花崗岩に囲まれいつ来ても気持ち良いところだ。
国府谷さんは今日中に帰京するため黒戸尾根を下り、私は明日早川尾根を縦走するため頂上で別れ北沢峠に降りた。(中村記)
日程:2017年7月15,16日(土日)
15日 曇り
海の日3連休は東北の月山に登りつめる2泊3日の沢計画だったが
その週の雨が多かったためと天気予報が安定しなかったので
水上奈良俣ダムからの一泊二日コースにリーダーが変更。
暑い、暑いコンクリートジャンングルを抜けて沢に入水できればそ
コース的には距離も短くリラックスできそうな遡行。
ベテラン釣り師の下島さんもいらっしゃるので
あわよくばイワナのご馳走にありつけそう(嬉)
幕営地は水の流れや地形を熟知したベテランじゃないと決められな
我々ひよっこらは先輩から学ぶべきことが多い。
11時前には幕営地も決まり整地、テント、タープを張る。
ナタやのこぎりもこんな時に大いに役に立つ。
先輩方の知識のおかげで快適な幕営地が完成☆
昼寝の後、釣りに行く組と森の中でリラックスする派に分かれた。
私はもちろんリラックス派。
大漁を願って穏やかに時を過ごした。
5時頃に釣り人は帰ってきたがとても美しいイワナが一匹。
イワナは見るだけでも美しく楽しかったが皆んなで分け合ってイワ
夜も吹けると空は星だらけ〜水の音が心地いい。
16日 晴れ
次の日はのんびり朝ごはんを済ませ8:30には出発。
奥に進むと川の景観も変わり
小さな滝や滝壺、原生林、水に浸かったり
ヒョンピョン岩の上を跳ねたり皆童心にかえって川を楽しんでいた
山域:谷川岳
同行者:国府谷、雨宮、中村
日程: 9月9日 中村車にて土合駅まで。土合駅泊。
10日 5:30土合駅発 新道経由 7:15武能沢 7:30湯檜曽川
9:00十字峡 15:30稜線 17:30白毛門 19:30土合駅
8月最終週末の金山沢が雨のため中止となったため、この週末にどこか日帰りで沢に行こうということで、以前から行きたいと思っていた大倉沢を希望して付き合ってもらうことになった。
日帰りにしては結構行程が長いため、土合駅を5時30に出発、湯檜曽川沿いの新道を行き、武能沢を横切る所で沢装備の後湯檜曽川に降りる。魚止の滝は左側をへつり気味に上がり、残置シュリンゲを利用して灌木にはいり巻く。ウナギの寝床は左岸から越え、十字峡。
抱きかえり沢の出会い100mのスラブ滝を正面に見事な地形だ。本谷は左、大倉沢は右に8mの滝を落としており、通常は若干のシャワーを浴びながら超えるらしいが、今日は水量が多いようで、すぐ左を高巻く。その後中小の滝を上ったり高巻いたりしながら、大滝40mへ。大滝は通常は滝の右側を上がり、上部は水流ぞいに滝口に出るらしいが、今日は上部水流沿い全体が濡れているため直上はやめ、高巻くことにする。右岸のルンゼを上り、途中から藪漕ぎでトラバースしていく。この藪漕ぎに結構手間取り、40分ほどかかってしまった。
二俣を超えた後、小さなゴルジュのトロと4-5mの滝でチョイ泳ぎとシャワークライム、さらに3mチヨッククストーン滝でも滝壺に引っかかっている流木を利用して2mの泳ぎで取付き越えていく。どちらも念の為ロープを出したが、特に3mCSでは水から這い上がりシャワーを全身に浴びながら攀じて越えるところが難しい。その後、快適に越えて行ける滝やナメが気持ちよく、これぞ上越の沢という素晴らしいところが続き、源流部となる。しかし、数か所、上越特有の悪い草付きや土のついた岩と草のミックスを高巻くところがあり、緊張させられる。特に、入口にスノーブリッジが残っていた小ゴルジュの高巻きでは、雪が解けた後に残る土がついた岩肌をギリギリのフリクションで行かざるを得ず、胃が縮む思いだった。
奥の二俣を左に行き、いくつかの記録にある草原と池塘のフィナーレを期待していたが、どういうわけか猛烈な熊笹と灌木の藪漕ぎとなり、標高差150-200m行くのに1時間半もかかってやっと登山道に出た。もうヘロヘロ。朝日頂上より予想以上に笠が岳寄りだったので、もっと左をめざして詰めればよかったようだが、奥の二俣を左に忠実に詰めたのにどうして?といまだに良くわからない。
ちょっと休んでトレランシューズに履き替え、16時に長い下山開始。いやらしい白毛門頂上付近の下りを明るいうちに通過し、途中からヘッドランプをたよりに土合駅に着いたのは19:30過ぎ。14時間行動で疲労困憊。
それでも、素晴らしい沢でした。
沢のグレードとしては、湯檜曽川本谷と同じらしいけど、もう一ランク上だと思います。
(中村記)
鶏冠谷左俣山行記録
山域:奥秩父(鶏冠谷左俣)
参加者:国府谷・URAN・中村
7月15日(金) 新宿駅出発21:00 道の駅「みと」にて泊
16日(土) 6:00駐車場発 7:00鶏冠谷出会い 11:30鶏冠尾根 13:30木賊山
16:30駐車場
先週のシレイ沢が雨で中止、今週の3連休も2日目・3日目の天気が悪そうなので、日帰りで鶏冠谷左俣に行くことにした。Uさんは静岡から参加。
夜中に結構な雨が降り、朝出発時になっても弱い雨が降っていたため、中止にしようかと国府谷さんと話していたが、Uさんが昼前には晴れるという予報だからということで、取りあえず出発した。結果的に雨はやみ、晴れはしなかったが遡行を続けた。
数日前からの雨模様のため、水量は結構多く、以前右俣を遡行した時の1.5倍くらい。そのため、登れると記録にある2-3の滝を巻き、結局、逆くの字の滝だけ直登。左俣大滝15mあたりは、10-15mの2-3の滝が続き、結構迫力のあるところだった。
途中美しいナメも続き、晴れていれば相当好感度な遡行になっただろう。詰めは結構傾斜の強い、木登り的な部分も含めた藪漕ぎが30分ほどで鶏冠尾根についた。そこから十賊山まで約1.5時間。面倒でも鶏冠尾根を下降したほうが良かったかな。。。
(記:中村)
メンバー:国府谷(L), 中村
日程:2016年6月17日 22:00新宿駅西口集合、国府谷車にて楢俣林道ゲートまで
6月18日 7:00発 9:30狩小屋沢出会 11:00前深沢出会
14:00大滝上(1600m付近)にて泊
6月19日 5:45発 8:00至仏山 8:30狩小屋沢下降点 12:30林道
15:30ゲート
今回の二つの沢については、何年も前に2-3の記録を見て是非行きたいと思っていたが、片道3時間の林道歩きがいかにも長く、それも往復となると。。。しかし、今回、国府谷さんがのってくれたので、思い切って行くことにしました。
前深沢だけでなく、狩小屋沢についてもなかなかナメのきれいな沢ということで期待は大きく、欲張ってその二つを繋げたのですが。。。
林道はゲートからしばらく上り、それから楢俣湖畔に至るまで下り。結構なアルバイトで、特に帰路では湖畔からのこの上りが結構きつい。途中まで舗装道路だったが徐々に荒れてきて最後は登山道のようになる。楢俣湖はおそろしく水位が低く、ニュースでやっていた八木沢ダム同様10%と感じ。やはり今年は積雪が少なかったためか。
狩小屋沢出会から楢俣川本流にくだり、すぐに右岸の踏み跡をいく。矢種沢から本流に戻った。今回は、私がフェルト、国府谷さんはゴム底の沢靴だったが、私のフェルトがかなりすり減っていたからかどうか、どうもフリクションがききにくく、足元に自信がもてなかった。前週の東黒沢―ウツボギ沢ではゴム底でやはりすべったので今回はフェルトにしたのだが。ケチらないで新しい沢靴を買わなければ。
前深沢は、下流部はちょっと荒れた感じだったが、中流部から良くなり、期待通りの沢だった。シャワーを浴びながら登らなければならない12m滝は、濡れるのはまだ寒そうだったので右から高巻き。意外と早く大滝に到着したが、面倒ならこれも高巻くといっていた国府谷さんは、乾いた岩の状態をみて、これは登らなければと早速ザイルを出し右壁を登り始める。途中ビレイを一度も取らずにさっさと滝上へ。セカンドで行った私は、フェルトのフリクションが不安で大分緊張したが、何とか終了。途中残置ハーケンは一つだけしかなかったようだ。
大滝上の1600m付近で適当なテン場を見つけ、まだ14:00と早かったが本日はそこで終了。この沢は途中にテン場の適当なところがほとんどなく、この場所も地面が石その他で平らでなく、二人並んで寝ることができない。天気も良いと言うことで、二人別々にツエルトなしで野宿スタイルで寝ることにした。まだ日は高く、西日がカンカンの中でしばらく横になって休んだが、暑くてたまらない。しかし、景色は最高。登ってきた西方向には巻機山や奥利根の大水上山が、反対のこれから登る東方向には至仏山とその稜線がくっきり見えた。
それにしても、尾瀬側からみる至仏山は優しいなだらかな山容なのに、我々のいる反対側からは岩壁の急峻な様子が対照的だった。
夜は寒くて震えて寝た。やはりツエルトでも、あると無しでは大違い。
翌日は2時間で至仏山頂へ。まだ8:00頃だったため誰にも会わず。尾瀬ヶ原が美しかった。これだけ山に行っている国府谷さんは、何とこれが初めての尾瀬・至仏山だそうだ。私にとっては初めての山行が尾瀬であり、それに魅せられて山に行くようになったのだが。
風が強かったため、そそくさと狩小屋沢の下降点を探しながら下りて行き、適当なところで登山道をはずれ、源流の水流のあるところまでたどり着き、ちょっと一息。その後もどんどんくだっていったが、上部の2段20mの滝ともう一か所懸垂で降りた。それ以外はちょっといやらしい草付きの巻き下りが1-2か所あったくらいで問題なし。しかし、失望したのは、期待した狩小屋沢の渓相で、上流から下流まで全体にかなり荒れており、倒木や岩が多く、期待したきれいなナメなど一部しかみられなかった。
足元も変わらず不安だったし。長い下りだった。やっと狩小屋沢を横切る立派なコンクリートの橋から林道を歩いて下ったが、林道とは名ばかりで、踏み跡程度の登山道と同じ。2-30分ほどで出発した狩小屋沢出会に着いた。そこからまた3時間の林道歩きでゲートまで。長かった。
(記:中村)
日程:2016年6月11日5:00自宅発、車にて白毛門登山口の駐車場へ
7:40 駐車場発 10:40丸山―白毛門間乗越
11:10-11:40 ウツボギ沢出会 15:00 笠が岳
18:00 白毛門登山口駐車場
メンバー:中村
10年前にナルミズ沢、3年前に白毛門沢を遡行し、困難な個所がなくそれでいて素晴らしい沢遡行が経験できたため、朝日-白毛門東面のもう一つのウツボギ沢を東黒沢と繋げて遡行することにしました。
5月の連休以降、腰痛のため山どころか外出するのもしんどかったのですが、やっと2週間くらい前からジムで少しづつ体を慣らし、脚力も大分戻してこられました。しかし、いまだに腰をひねると痛みを感じたり、長く歩くと腰が張るといった状態で、まずどこまで登れるかやってみようと思いきって行ってみました。
思い立ったのが二日前だったため、さすがに何人かに声をかけましたが都合のつく人がおらず、一人で行くことにしました。
東黒沢は2回目ですが、天候にも恵まれ、新緑の樹林の中を素晴らしいナメが続き、こんなに良かったっけ、と思うほどでした。今回はアクアステルスの沢靴でしたが、東黒沢上部はわりと滑りやすく、またシーズン初めで慣れないためかどうも足元に自信を持って歩けませんでした。
ウツボギ沢は明るくてこれもナメが多く、15mの滝(右を簡単に越えられる)以外には滝らしい滝はないですが、初心者には適当な良い沢でした。ただ、トポによると源流部で左、左に行くべきところを、水流の多い本流筋を行ったら稜線手前で長さ3-400mくらいの雪渓にはばまれ、仕方なくその脇を藪漕ぎせざるを得ず、疲れました。
結局、トポにあるように笠が岳の白毛門寄りではなく、笠が岳の朝日岳寄りの稜線に出て、下山も長くなってしまった。。。 白毛門から振り返ると、雪渓があるのは私が取ったルートだけでした。まあ、本流だからその分雪が残るのは理解できますが、あれで1時間近くは損した。。。
白毛門からの下山は、下り始めが例によっていやらしく、濡れた沢靴で降りたので足の小指の爪がひどく浮いてしまいました。腰の調子が一番心配でしたが、翌日起きてみても前と同じ、悪くなっていない。(良くもなっていないけど)。安心しました。
これで、来週の楢俣川前深沢―狩小屋沢に行けそうです。
なお、ナルミズ沢や白毛門沢に比べると、遡行の魅力としてはウツボギ沢は一ランク落ちると思われます。つまり、まずは白毛門沢かナルミズへ。(記:中村)
9月のシルバーウィークに、南アルプス聖岳に行ってきました。
元々は、聖沢に挑む行程の山行に飛び入りで、別行程での参加でした。直前の申し出で私のわがままを聞いてくださったメンバーのみなさん、ありがとうございます。当日心配されていた天気も何の問題もなく、快晴で、日差しがとても暑かった。
前夜初で駐車場に着くと、さすがシルバーウィーク!すでに沢山車が並んでいる。早めに並んでいたおかげで、バスにもだいたい予定通りに乗ることができた。
聖岳登山口からいざ出発。私は、ゴールデンウィークで初めて荷物を担いだぶりに、十何キロのザックを背負う。案の定私は、1時間して、急登にさしかかったとき、くたばってしまった。結局メンバーのみなさんが私の荷物を持ってくださり、私のザックはだいぶ軽くなった状態で、再出発。初日の行程は、6時間登山道を歩いて、沢の二俣付近にベースキャンプを貼る。途中、私がバテてしまって足を引っ張ってしまったが、なんだかんだで、6時間とちょっとで、到着。
沢沿いの、木々に囲まれた、なんだか秘密基地のような場所にBCを貼った。夜ご飯は、中村さん絶賛のウィンナーとキャベツのポトフ。キャベツがとても美味しかった。生野菜に感動。夜は、星が綺麗だったのでずいぶん長いこと撮影をして就寝。2日目は、国府谷さん、中村さん、五十島くんが聖沢行き、登頂。私は、別行程で、ひとり写真を撮りながら登山道を歩き、聖岳を目指す。
同時刻に出発し、登山道を行く私が早く頂上に着く予想だったが、頂上直下でまさかの合流。4人で聖岳登頂。記念撮影と休憩の後、私と五十島くんは、奥聖によってBCに戻ることになった。途中小屋で食べたウェルカムデザートが美味しかった。BC地を少し移動させたんだけど、この日の夜は、昨日より寒い気がして眠れなかったことを覚えている。次の日は天候や体調の関係もあって一日早く下山することになった。私は、聖平小屋辺りまで、写真を撮り、それから下山。
この朝の光とガスで湿った雰囲気がとても神秘的だった。聖岳登山口まで、4時間半で降りられ、椹島まで、バスが来ても乗れないということだったので、歩くことに。もう下山が怖すぎて、辛すぎ・・・荷物を担いでいても、上手に素早く行動できるようにならないかな~。ということで、最終日は、椹島の登山小屋に泊まって、次の日に帰宅。ちなみに、ここで食べたソフトクリームが美味しかった><連日天気が良くて、写真も撮れたし、白籏史郎記念館で写真の見たし、体力的にまだまだな私にとってはいいトレーニングになりました!!ありがとうございました!!
日時:2015年7月11日(前夜発)
山域:奥鬼怒 (赤岩沢遡行―魚沢下降)
参加者:国府谷・五十島・中村
7月10日金) 新宿駅出発21:00 女夫渕温泉駐車場泊)
11日(土) 6:00駐車場-7:30赤岩沢出会-11:30黒沼田代12:00-16:30魚沢出会-17:00駐車場
今年2回計画して流れた山行だったので、やっと実現できた。前の計画では一泊二日でゆっくり行くつもりだったが、梅雨時でもあり天気の良い日を狙って日帰りで行くことにした。
当日はそれまでずっと続いていたぐずついた天気がうそのような晴天。よっしゃ、と意気揚々と出発した。女夫渕温泉駐車場には、夜中からすでにかなりの車が駐車していたが、朝起きてみて、奥鬼怒遊歩道をいくハイカーと釣り人だとわかった。沢に行くのは我々だけのようだ。
林道から赤岩沢の出会まで、少々わかりづらく、特に赤岩沢の出会いの堰堤は二つあるとどの記録にもあるが、どうしてもひとつしかなく、間違っていないか地図・GPSで何度も確認した。初めの堰堤をすぎたところから入ったのだろうか、といまだによくわからない。
しばらく伏流やゴーロを越し、そろそろナメがではじめて赤岩の大滝が現れた。天気もよく、さっそくロープを出して、国府谷さんがリード。右壁を行くが、傾斜はあまりなさそうだが、上の方が逆層にみえる。トップは途中一度もランニングをとらずに落ち口に消えた。
セカンドは、写真を上から取りたいと五十島君。背の高い彼は、ジムでトレーニングしていることもあり、苦も無く登っていく。それでも、上部で姿が見えなくなってから結構時間がかかった。私が最後に行ったが、途中は思った通り、3級から3+位の感じ。ところが
登り切ったと思った落ち口のトラバース2mがいやらしく、フェルトのすり減った沢靴のためかフリクションがあまりきかず、ちょっと苦労した。国府谷さんはここをノーザイルでいったと同様だが、さすが。
その後は、1kmはあろうかと思われるナメの連続で、天気が良いこともあり、歓声をあげた。
奥の大滝は50mと記録にあるが、6-70mくらいに見える迫力。そこを左から巻いてちょうど落ち口に出た。
源流部で左と右にわかれる二股を右に行ったが、どうやらこれはまちがいだったらしく、黒沼田代よりずっと右にでてしまい、トラバースしながら11:30に黒沼田代に到着。
小規模な湿地だが、良い雰囲気で大休止とする。
12:00に出発し東南方向に歩いていくと水流が現れそれを下っていく。すぐにナメ状になり、
20mザイルで2回懸垂。さらにいくとナメの廊下が始まり、また歓声。赤岩沢よりナメは長いが、中流部は結構荒れていて倒木も多かった。結局巻き降りられないところでさらに3−4回懸垂した。
中流部以降のナメはすべりやすく、何度もスリップして転倒した。
以前から行きたかったし、天気も良く一日でうまく遡行・下降できたので大満足。良い沢だった。やはり、二つの大滝のある赤岩沢遡行してから魚沢下降したほうが充実感があると思う。
(中村記)
日時: 2014年9月13日(土)前夜発
山域: 谷川岳ヒツゴー沢
参加者: 中村(L)・土井
標高差: 約1200m
装備 : 基本装備+8.5mm1本
行程:
21:00荻窪駅南口 – 23:30水上山荘下の駐車場(23:30/6:40) – 二俣(8:10/8:40) – 熊穴沢避難小屋からの支沢が入る地点(9:55/10:10) – F10(10mトイ状:右壁から)(10:30) – CS滝(10:40) – F12(7m)(10:52) – ゴルジュ(階段状4m・3mCS・6mトイ状・20mチムニー)(11:03/11:25) – 2段5m(12:03) – F17(10m: 中村は右壁・土井は左高巻)(12:30) – ゴーロ状に(13:00) – 二俣で休憩・本流左へ(13:00/13:17) – 二俣(右へ)(14:00) – 国境稜線(14:37) – 肩の小屋(15:05) – 天神平(16:27) – ロープウェイ駅(16:50)
谷川岳ヒツゴー沢を中村さんとともに遡行してきた。谷川南面から湧き出る水流は、エメラルドグリーンの釜、シャワークライミング、緊張のゴルジュと、濃密な沢登りを楽しませてくれた。でも、残念だったのはヤマビル。下山後に服を脱いだら何とプックリと肥えた3匹を発見。しかも2匹はパンツの中と、とんでもないところにへばりついていた!
帰京後、薬局に飛び込んだのは言うまでもないが、沢の魅力が高いだけに、玉に瑕とはこのこと。あ~かゆい。
金曜の夜、関越自動車道を飛ばし、水上温泉のどんづまりにある川沿いの駐車場にテントを張った。「人気のある沢だと聞いたけど、何で僕らだけなんだろう」「天気がすっきりしないからじゃないか」などと能天気な会話を交わして仮眠する。
翌日午前5時半、テントを出る。国境稜線の北から厚い雲が湧き出ているが、南側は青空に恵まれ、沢日和のようだ。「この先、民家なし」という立札を見送り、二俣を目指してテクテクと歩く。この林道はヒルの巣窟らしいが、整備されて歩きやすく何の不安も感じさせない。ところがどっこい、二俣でガチャを身に着けて「さあ、行くか」という、まさにその瞬間。沢靴の紐の穴の下で、何やら動く物体が視界に入った。しきりに蠕動運動を繰り返す、ミミズの赤ちゃんみたいな1cmの虫。顔を近づけて観察してのけぞってしまった。「ウゲー、ヒルですよ、これ」。左足をチェックすると、やはり1匹へばりついている。2匹ともやっつけ、気を取り直して出発したが、やはり興ざめ極まりない。
このブルーな気分を吹き飛ばしてくれたのが、目の前にドドーンと現れたかっこいい爼嵓の山容だ。さらに、その斜面には、鷹ノ巣C沢の大ナメが広がっている。上達したら、いつの日かトライしたいなあ。そう、思わせてくれる開放的な光景だ。
さて、肝心のヒツゴー沢は5分も進むと伏流が終わり連瀑となった。最初のF1・7mから中村さんがグイグイと登っていき、続くF2・7mもシャワークライミングだ。優しすぎ難しすぎず、といった滝が次から次へと現れ、時には腰の高さまで釜に入る。そして、迷ったときには思い切って水流に活路を求め、ずぶ濡れになる。水温が低い季節にはオススメできないが、この日は、これがヒツゴー沢の正しい登り方のような気がしたのだ。こうして沢と向き合っていくと、感覚がマヒして心が山と一体となっていく。思考から世俗が削がれ、研ぎ澄まされていくとでも言うのだろうか。沢登りの醍醐味だ。
F7・10mの手前、天神尾根・熊穴沢避難小屋からの小沢が左岸から入ってきたところで最初の休憩。握り飯をほおばりながらルート図を見ると、難しいとされる滝はこれからだ。左岸の草付をやわらかく照らす陽光を見ながら、ふと疑問に思う。ヒツゴーって、本当に2級の沢なの?
直後に出てきた滝は右岸から登るが、落ち口への磨かれたトラバースが微妙。残置シュリンゲを使って回り込むが、念のためにロープを出してもらった。
F10・10mトイ状は、右壁の岩場から。直上してから少し右へトラバースし、さらに灌木をつかみながら落ち口へ出る。ホールドはしっかりしているので、高度感を楽しめる。
今回、中村さんは高巻きをせず、ほぼ全ての滝を直登した。後ろから追いかけると、時間はかかっても、細かいスタンスとホールドを丁寧に拾って登るよう心掛けているのが分かる。そんな遡行で、緊張したのはF13~F15のゴルジュだ。ネットの記録によると、左岸のスラブをへつるパーティーが多いが、残置でプロテクションを取るまではランアウトするらしい。水流に突っ込むか、ランアウトするか。ここは中村さんの判断でゴルジュに下降する。CSを突っ張りで超え、その後もヒツゴーの水を浴びながら進む。難しかったのはゴルジュ出口の滝。水線左側の垂壁しかルートはないのだが、上部左壁から突き出ている岩がやっかいだ。中村さんがトライするが手こずっている。岩の裏側のハーケンにシュリンゲをかけA0を試みてもダメ。そこで、岩の下の小さなスタンスに左足を乗せて突っ張り、背中を水線側にこすりつけ、尺取虫のようにジリジリと上がっていく。最後は岩を抱きかかえるようにして突破していった。いや、あっぱれ。
自信のない私はザイルを落としもらい、お手本通りに登っていく。凹でもないのに突っ張る怖さと、落ちたらゴルジュの下まで落ちていきそうな錯覚。セカンドとはいえ、もうアドレナリン全開だ。いったんハーケンでセルフを取り、息を整えてからて上がっていく。ただ、シュリンゲを回収する余裕がなく残置してしまったのは、実力のない証拠。ガッカリする。
このゴルジュに比べたら、F16・20mカンテは階段状で何ら問題ない。2段5m滝も記憶がないということは、さほど難しくはなかったのだろう。
この先のゴーロからは体力勝負だ。地形を確認するため1250m地点で2度目の休憩を取ったが、右岸から迫る中ゴー尾根はまだまだ高く、その奥の稜線の何と遠く見えること!先を行く中村さんの背中に引っ張られるようにして、細る水流を詰めあげていく。1700m付近の二俣で右に進路を取ると上部は草原。いつの間にか植生は草付から笹に変わり、稜線が近いことを知る。午後2時37分、たどりついた登山道にホッとして、思わず笹の上で仰向けになった。立ち込めるガスで視界はほとんどない。新潟側からの吹き上げも急速に身体の熱を奪っていく。それでも、きちんと遡行できた小さな幸せがほっこりと温かく、心地よかった。
下りはロープウェイに間に合い、山麓駅から午後5時発の最終バスで水上駅へ向かう。バスはきれいな登山服に身をつつんだ老若男女であふれかえり、沢登り後特有の異臭を放つ我々はひときわ異彩をはなっていたと思う。目の前の若い女性がおもむろに香水をつけ始めるぐらいだから、さぞかし臭かったのだろう…。
でも、実は、それ以上に気になっていたことがあったのだ。それは、左足太もも裏の違和感。「ひょっとしたら」という疑念は「いや、そうに違いない」という確信に変わり、駐車場でズボン、その下のサポートタイツを脱ぐ。案の定、吸血して満腹となったヒルが1匹、タイツ下からポロリと出てきた。さらに驚いたのはパンツの中にも、もう2匹いたこと。しかも、1匹は微妙なところからひっぺがす破目になり、泣きたい気持ちでいっぱい。メジロアブやスズメバチのように毒がないのが救いだが、このエリア、やはりヒル要注意です。
(記: 土井)
久しぶりに谷川の南面の沢、それもずっと行こうと思っていてなかなか実現できなかったヒツゴー沢に行って、あらためて谷川って良い山だなあと思った。
やさしすぎず難しすぎず次から次に滝が出てきて楽しめるし、美しい渓相とあいまって素晴らしい沢登りができました。いくつかの滝を越すのに高度感があまりないためザイルなしで登ったが、落ちれば4- 5mは行くからやはり念のためにザイルは使うべきだったと反省。
(記: 中村)