魂が歓喜した小窓尾根

日程:2017年5月4日(木)-6日(土)

山域:北アルプス 劔域

参加者:久世(L)、高橋、雨宮、林

行程: 5/4 活動時間活動時間 7時間39分 高低差 1,375m 累積標高上り/下り 1,409m / 34m 

スタート06:37→ゴール14:16  2120M地点幕営
5/5  活動時間活動時間 11時間30分 高低差578m 累積標高上り/下り739m / 206m
スタート 05:07 →小窓ノ王15:20 – 16:26  →三の窓ゴール16:30
5/6 活動時間活動時間 7時間30分 活動距離 17.00km 高低差 2,120m 累積標高上り/下り 3,408m / 1,720m
三の窓スタート05:00→池の谷乗越し5:35 →剣御前小屋 10:16 – 11:10 →

雷鳥沢ヒュッテ 11:52 →雷鳥荘 12:09  →ゴール 12:30 

 

 

4日 晴れ
馬場島750Mから歩き始めると目の前にギザギザした巨大な小窓尾根。これからあの頂きに行くのかと考えるときもちが高揚する。

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記録で読む渡渉は雪の梯子があって高巻きなしで時間節約 。

時折、左の赤谷尾根、右の早月尾根からの雪崩の轟音にビビりながら、
雷岩1159Mからの登りは荷物も含めてきつかったー。

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お天気が良かったため想像以上に汗をかき1Lの水では足りず
1800M付近から足がつり出すが予定地点1660M地点より高度を上げて2120Mピーク地点まで頑張って登った そこは360度の絶景 。
昨年歩いた左右に赤谷尾根と早月尾根
これから進む前方には小窓尾根のニードル、ドーム
そして
富山湾に沈む夕日の光のシャワーを全身に浴びエネルーギーチャージ。

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残念だったのは我らのテンバで休憩していたカップルが先に進み
すぐ先のコルで滑落したらしく救助のヘリが狭い谷で3回目のホバリングで救助活動をしていた。
次の朝その地点を通過した時
置きっぱなしなったテントリックがピッケル等でくくられていた。
これを見て虚しさで心がいっぱいになった。

 

ものすごく近くにいても助けの声が聞こえなければ
山ではその先の事故もわからず孤独だ 。
雄大な自然の中でのちっぽけな私たち。

 

この夜はため息しかでなかった。。。。
事故は頭から離れることなく帰って無事を確認しホッとした。

 

5日 晴れ 曇り

 

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昨日の滑落のこともあってコルに下がる時はロープで懸垂
そして登り返しの雪壁も急登であったがトレースもあり蹴り込んでダブルアックスで登る 。
ここから小窓尾根へのウオーミングアップらしい。
急斜面を上がり前方に尖ったニードルが見えて大迫力。
2260Mあたりでもテント設営の後が残っていた。
稜線に出ると朝の空気が爽やかできもちがいい。

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2300M付近で基部を右側に小さく8Mくらい懸垂下降で巻き
草付きの凍った壁をダブルアックスで確認しながら結構なスピードで登りきった。

 

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ドーム山頂2400Mから見る劔尾根の黒い岩綾の逞しさと冷酷さは美しくもあり
なんと猛々しいお姿であろうか!以前久世さんが一人この尾根を制覇 しているので想いは人一倍ではなかろうか。
さすがにいつか行こう!とは思わなかった。こうしてじっくり見られるだけでいい。

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ピラミッドピークの取り付きではリーダ先行の後、ヨチヨチ歩きの私たち2人は
初めてのハンドアッセンダーを使って登高
ロープを張ってくれている安心感で ここは難なく登る 。

 

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馬の背、ロープで安全確保

 

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そこからマッチ箱への登り開始はじめの岩綾でもL久世さんにロープを張って いただく。
出だしの岩場の登りでてこづり、ずり落ちるがハンドアッセンダーのおかげさまで止まる。
ヒヤッとした一瞬でもう一度トライし無事登りきる。
ここが今回の一番の核心であった。

 

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その後、トラバース、雪壁でもロープを出してもらい
安全確保しながらダブルアックスで登るが雪が腐っていて非常に神経を使った。

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誤って壊してしまったサングラスをテーピングで補修している久世さんはクライミング道具をまとった頑丈なサイボーグに見えた

 

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歩いてきた稜線を振り返る

 

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小窓の頭2650Mを越え、 去年の北方稜線に合流した際には一人感動に浸るが
目の前に迫る小窓の王に圧倒された。
え、え、え、え、え、 ここ登るの〜去年ここ登った記憶がなーい。。。。
さすが王の貫禄です、その岩の中へ突っ込むしかないでしょ。

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下に見えるテントは小窓の頭を下ったコル

 

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三ノ窓2660Mへは2回の懸垂とトラバースのロープ。
無事ここまで到着して、整地に力をそそぐ。
そして静かに富山湾に太陽が沈んでいく。
赤線は明日登る池ノ谷ガリー

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50Mの懸垂

 

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3日目  曇り 強風、雨
天気予報は雨確定でしたが3時起床。
幕営地出発の時は雨が降っていなかったので
わずかな望みを持ちながら35分で一気に池ノ谷ガーリーを登り上げる。
去年は50分だったので記録を大幅に更新。
こんな時はなぜかランナーにスイッチがはいっちゃう笑

池の谷乗越に到着した頃には風雨も強くなったので

本峰を踏むのはさっさと諦め長次郎雪渓を一気に下る。
上空でのジェット気流の音が凄まじく逃げろ〜

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長次郎雪渓のデブリを一気に下る

 

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日本三大雪渓劔沢雪渓

 

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しかし、ここからがホントの試練であった! !!
劔沢雪渓の登りで
大きなリーダーもよろけてしまうほどの突風と横なぶりの雨と氷の粒が顔にあったって痛い。
飛ばされないようにピッケルをさしながら低空姿勢。
身体もどんどん濡れちゃって体力が奪われていくのがわかる。
疲労したからといって休憩を取るともっと寒くなって動けなくなってしまうから一歩一歩前に。

 

この雪山の中で雨とは!劔域も一気に春の雪解けと共に高山植物が顔を出すだろう。
雪渓のあちこちにクラックが入っていた。

 

久世さんは、この雨で両サイドからブロック雪崩が発生する可能性を考え
トレースがあってもあえて左右に寄らないルート選択をしてラッセルしてくださった。

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劔沢の小屋の陰で一枚着たもののみんなブルブル震えていた。
 高橋さんはここで着なかったので熱をさらに奪われ体調を悪化させてしまった。
このひと手間で命の別れ際になったりするので考えなくてはいけない。

 

一歩一歩足を上げる中
私は苦しかった富士山の登りを考えていた。
太ももアゲアゲなんとか劔御前小屋までたどり着き、
あったかいココアとストーブで回復?
ここでストーブの前から離れがたいが
リーダーが服が乾くわけでもないしキリがないからと出発時間を決め重い腰を上げる。。。

 

外にでたら余計寒く感じた。。。。忍の一文字と気合だ!気合!
雷鳥平までは一気に駆け下ったものの、ここから室堂への登り返しは噂の牛歩となる 。
ここが一番長くて辛かったなぁ。
足を前に進めるのが皆んなやっとやっと。

 

雨が降っているから観光客は少ないだろうとボロボロな身体で考えていたら甘かった〜
外国人ツアー客の多いことったら。。。
そんな人混みを大きなリックを持ちながら足早にすり抜け扇沢に到着。
大町温泉薬師の湯で汗を流し穏やかな里で緊張の紐をやっと緩め
天空での光景に想いを寄せた。

 

ハッと4時に目が覚めたらテントの中でなく家のベットでいい子で寝ていた笑
私の技量を超える小窓尾根でしたが、
リーダー久世さんのサポートで歓喜しながら登ることができました
残り少ない山人生の大切な思い出となりありがとございました。
一期一会の運命の流れとは不思議。
2015年の5月涸沢にて久世さんにお会いしていなかったら
鵬翔山岳会でこのような魂が震える山行を経験できなかったしょう

 

そして技量も追いついていないので、参加しない方向で考えていましたが
国府谷さんに体力を整えればと励まされ、
小窓尾根に向けて積極的な体力トレーニング、丹沢二回のトレラン、唐松岳、
中村さんとの富士登山を行い、最後の最後まで苦しさの中でも気を持って歩くことができたことは得難い経験となった。
雪山を歩くことはこれらのトレーニングなしでは考えられないこと
忘れないようにしなくては、そして山を目標にもっと強くなろう。
フリークライミングもビレーや道具のことも含めてトレーニングしないとバリエーションを歩けないなどなど他にもたくさんの気付かなきゃいけないことがあったと思う劔山行でした。

 

また五十島スペシャルドリンク(粉飴、BCAA、ポカリ、クエン酸配合)の伝授は
食が細くエネルギーの保持が難しい私の行動食はこのドリンク頼りで随分な効果があった。
共に登ってくれた高橋さん、林さん、こうした仲間に支えられ小窓尾根を経験できたことに感謝。

 

ゴールデンウイークはあっちこっちで雪崩、滑落事故があって
山人を待つ方も心配だったと思います。
ベテランでも雪崩に巻き込まれてしまう春山。
源次郎尾根で亡くなった方に黙祷を捧げます。

雨宮(記)

穂高四つの尾根祭り

 

日程:2017年3月18日(土)-21日(土)

山域:北アルプス 穂高

参加者:国府谷 五十島

 

 

ずっと前からあたためて、あたためすぎて融けてしてしまうくらい念願だった積雪期の北尾根に行きました。

結果的に、天候、トレース、パートナーに恵まれまくりでした。いちおうレポート。

時期は春分の日からみの連休と決めていた。それに1日お休みを足して4日間。

毎年そうなるわけではないので今年はチャンスだと以前から思っていた。

あとは、パートナーである。年々衰える力を補ってくれる強力なパートナーが必要となる。

そういう意味でも今年はまたとないチャンスだった。

自分の体調的にも大丈夫そうな感じになってきたので1月頃からそれとなく計画を話してなんとなく

同意を取り付けた(つもり)。

行程は、北尾根~前穂~奥穂~新穂高とした。積雪期の涸沢岳西尾根に行ってみたかったので

新穂高から沢渡に停めてある車までもどるのは遠回りになるが、奥穂も行けるしいいかと思って決めた。

食糧は五十島さんに任せて軽量化に努めた。でもひもじい思いはしない程度には食べさせてもらった。

 

 

3月17日

いつもより気持ち早めに新宿を出発。天気予報はまずまずということなので気分は明るい。

順調に沢渡に着いて仮眠。

 

 

 

3月18日 晴れのち曇りのち雪

沢渡で客待ちしているタクシーに乗って中の湯まで。トンネル入り口には中千丈沢にいくのであろう

人々が沢山いた。

上高地、明神を過ぎて徳沢。しっかりしたトレースがあるのであまり潜ることもなく苦労しなかった。

さてここからはずっとラッセルだよなー、と思っていると新村橋を過ぎてもトレースがある。

それもワカンでの新しいトレースだった。

どこまで続くのかと奥又白の右岸についているトレースを辿っていると、どうやら北尾根に向かうもののようだ。なんとそのままドンピシャで慶応尾根の取り付き付近のコルに上がっていた。

この先8峰までこのトレースのライン取りが絶妙なだけにかなり体力、時間をセーブ出来てしまった。

まともにラッセルしていたらどこまで来られたかわからないが、結局先行Pのトレースは8峰まで続いていた。彼らは今日8峰の先で幕。我々は8峰手前くらいのシュルンドの隙間に幕。

夕食は美味しい鶏鍋。初めて使うジェットボイルはテントの中は寒いけど、熱効率が良く燃料の使用量がとても少ない。

 

 

 

3月19日 雪

昨晩は斜めになっているテントが雪に押されて ずり下がってきたのを直したりいろいろあった。

6時には出発したかったのだが、まだ雪が続いているので、明るくなった7時頃に遅らせた。

予定では3,4のコルまでだが、できればもっと進んでおきたいところ。

先行の3人Pにはすぐに追いつき、先に行かせてもらう。

弱い降雪は続いているが、ルートファインディングできる程度には視界はある。

ロープを出そうかどうか、という場面は何度もあったが五十島さんが上手くルート取りしてくれて行程が非常に捗った。

結局、13時前に3,4のコルに到着。このまま進むか迷ったが、この天候で3峰を登るのはしんどいので

ここに泊まることにした。

昨晩は寝心地が良くなかったので入念に整地しておく。しかし、風を避けるため3峰側の斜面に近すぎた為

降った雪がテントに吹きだまりになってしまったのは失敗だったかも知れない。

夕食はハンバーグ。3人Pは暗くなった18時半頃に到着した。

 

 

 

3月20日 晴れのち曇り

この日の予定は白出のコルまで。天候は下り坂で明日は荒れそうとのこと。

時間は掛かるだろうけど、山荘の冬季小屋を使わせてもらえるとすれば日没までに着けばいい計算である。

朝イチで今回の核心の3峰の登り。通常ルートのチムニー状の部分より少し右の残置ベタ打ちのラインから登る。

2P目は右に回り込んでから雪壁を直上。3P目はクラック状を岩登り。ここまでをお願いしてリードさせてもらう。

 

 

 

4P目は雪の斜面を登り、さらに少し歩いて4,5m程を懸垂下降。ここでロープを畳んで山頂まで歩き。10:40頃登頂。ともかく3峰の登りで晴れていてくれて良かった。

 

 

 

吊尾根へ最初の下りは尾根通しではなくて、紀美子平方面に雪壁を降りてからトラバースして尾根に戻る。

しかし、このトラバースからしてラッセルが深い。ところどころで腿くらい潜る。吊尾根では締まった

雪の斜面を期待していたが結局最後までこの状態だった。

ラッセルは、もちろん五十島さんがしてくれるのだが、やはり余分に時間が掛かってしまう。

尾根通しに行けない部分がでてくる時は左側に回り込むようにトラバースして進む。

全く気が抜けない。だんだん天候がくずれてきて強風が吹きつけてきた。

南稜の頭が近くなってもペースは上がらず、奥穂への緩い登りもへとへとだった。

山頂で写真を撮る余裕もなかった。残念。

 

 

白出のコルへの下りで道標を支点に懸垂下降1回。その後は夏道のペンキに従ってコルに降りた。

ギリギリヘッドランプは出さないで済んだ。五十島さんが見つけてくれた、かろうじて残っていた冬季小屋への入口に足から滑り下りるように潜っていくと、そこは天国のようだった。

五十島さんが後から水作り用の雪を袋に入れて来てくれる。とりあえず温かいものを飲んで落ち着くことにする。

五十島さんがせっせと水作りに励んでいる間に、ともかく広いので しばらく横になって休んでしまう。

夕食はカレー。疲れているときにも食べやすいのが良い。

引き続き水作りをした後、すでにぺちゃんこのシュラフに入って寝る。替えの靴下があって助かった。

 

 

3月21日 吹雪

最終日は涸沢岳西尾根を下るだけ。天気は良くないが、気にならない。

外は吹雪だけどテントの撤収もないから楽ちん。クランポン付けたらすぐ出発。

涸沢岳まではすぐ到着。視界があまり無いので方向を よく確認して西尾根を下降する。

雪庇と途中から南側に分かれる尾根に気を付ければ問題ない。ところどころに旗竿も立っている。

(といっても1回くらいは間違える)

林道に降りても今年は積雪が多いようだ。お昼過ぎに新穂高に着いても雪は降り続けていた。

平湯までのバスは1時間に1本。平湯で松本行に乗り換えて無事沢渡へ到着。

塩尻のスーパー銭湯で入浴と食事を済ませて帰宅した。

のこり少ないクライミング人生で今回北尾根に行けたのは率直に嬉しい。

あとは、あそことあそこに

行けたら思い残すことは無いです。

(記:国府谷)

2016年夏 穂高岳沢定着記録

山域:穂高岳沢
参加者:坂田・松林・五十島・高橋・雨宮・林・中村・久世(13日から)
行程:  11日 上高地―岳沢(泊)
     12日 6:30岳沢発―11:00奥穂岳―前穂高経由―14:30岳沢
     13日 (坂田・松林・中村)
6:30岳沢発―奥穂南陵―11:30南陵の頭―15:00岳沢 
(五十島・高橋・雨宮・林)
6:30岳沢発―前穂―明神往復―岳沢
     14日 (坂田・中村)下山
        (久世・松林・五十島・高橋・雨宮・林)
天狗のコル経由ジャンダルム飛騨尾根登攀後、往路を岳沢
     15日 下山

 

本夏は、劔岳真砂沢での定着を予定していたが、剣沢が寡雪のため通行不能となったため、穂高岳沢に変更。
初日(12日)は全員で天狗沢経由奥穂高岳の一般ルートを行った。私にとっては、長く山をやっているがこのルートは初めてだったため、なかなか新鮮だった。
天狗沢からコルまでは踏み跡もしっかりしており、また畳岩の全貌を見ながらの楽しい登行だった。天狗のコルから、一般ルートとしては最難関といわれるだけあって、特にジャンダルムから奥穂までは結構スリリングな個所があった。しかし、岩稜はグングン登れて快適。それにしてもこのルートは男性の単独者が多い。奥穂から前穂経由の下山は長い。

 

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2日目(13日)は、我々3人は奥穂南陵へ。岳沢から大滝手前を左のルンゼに入る。中間部にある壁の左側を巻いてトリコニー手前の草原状に達したが、かなりの藪漕ぎで踏み跡が途中からなくなり、ルートを間違えたかなと思っていたら、後ろから壁の右側を巻いてきたカップルが追い付いてきた。聞いたところ、藪漕ぎはあるが踏み跡ははっきりあったと。

 

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第一のトリコニーからはほぼ岩稜線上に沿って快適な岩登り。一か所、岩のトンネルを超えたところでザイルを出したが、後ろからカップルは反対側の岩をノーザイルで登ってきた。そちらが正しいルートらしい。岩稜の最後の箇所で短い7mほどの懸垂下降で核心部は終わり、そこから踏み跡をたどって南陵の頭まですぐだった。そこからまた長い前穂経由の下山。疲れた。

 

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私にとっては、以前から行きたいと思っていた二つのルートだったので、満足だった。
(記:中村 撮:坂田)

八ヶ岳 ジョウゴ沢-横岳-地蔵尾根 周回 & アイスクライミング

日程:2016年12月17日(土)-18日(日)
参加者 : 国府谷(L),坂田,五十島,高橋,雨宮,林,魚瀬(記)

<行動記録>
1日目:赤岳鉱泉BC アイスクライミング
美濃戸口 – 赤岳鉱泉 – BC

2日目:ジョウゴ沢-硫黄岳-横岳-地蔵尾根 周回
(6:10)BC – ジョウゴ沢 – (9:40)硫黄岳山頂 – (10:50)横岳山頂 – (12:10)地蔵ノ頭 – 地蔵尾根 – (12:40)行者小屋 – (13:10)BC – (休憩&撤収) - 美濃戸口

 
1日目:赤岳鉱泉BC アイスクライミング

1日目は美濃戸口から赤岳鉱泉までの荷揚げとアイスクライミングでした。
冬山でテント泊は初めてで、テント泊用の荷物を背負っての登山も初めて。
体力・筋力面で心配がありましたが、赤岳鉱泉までは急な登りはなく行動時間も短かったので、
心配していたよりも楽に赤岳鉱泉に着くことが出来ました。

テント設営後は、五十島、高橋、雨宮、林、魚瀬のメンバーで、
赤岳鉱泉のアイスキャンディーでアイスクライミングをしました。

初めてのアイスクライミングは想像以上に難しくて大変でした。
縦爪のアイゼンをつけていたのに、上手く氷に刺して立つことが出来なかったため、
すぐに腕が疲れてしまい、あまり登れませんでした。
一緒にやっていた雨宮さんは早々にコツを掴んだらしく、上手に登っていました。

 

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フリークライミングやボルダリングとはまた違うテクニックが必要みたいでしたので、
次回はもっと慎重に腕を使わずに登って、パンプする前にコツを掴みたいと思います。

夜、国府谷さんが用意してくれた夕飯がとてもおいしくて、明日一日頑張る元気が出ました。
この夜の気温は-15℃ぐらいでした。
2日目:ジョウゴ沢-硫黄岳-横岳-地蔵尾根 周回

2日目は国府谷(L)、雨宮、林、魚瀬でジョウゴ沢-硫黄岳-横岳-地蔵尾根のルートに行きました。
アタックザックに必要な荷物だけを入れて出発。
アタックザックでの山行も初めての経験。 背中がとても軽くて感動。

ジョウゴ沢ではいくつも氷瀑を見ることが出来ました。
今回は全て巻いて硫黄岳-横岳稜線を目指しました。

 

 

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今シーズン初の雪山登山。
やっぱり雪山の景色は綺麗だなぁ。

 
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途中、一か所だけ国府谷さんにロープを出してもらいました。

 

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傾斜のある登りが続きましたが、荷物が軽いので案外楽だ。

 

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と、思っていたら突然雪質がパウダースノーになり、腿まで埋まるほどに。

出発からここまでずっと国府谷さんに先頭を行ってもらっていましたが、
しばらくパウダースノーを歩いたところで、私と交代することに。
初のラッセル(?)のようなことをやらせてもらいました。
想像していたより大変で、時間としてはほんの20~30分でしたが、結構な体力を消費しました。
空荷で助かった。。。

 

 

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稜線に近づくと、風が強くてパウダースノーが積もっておらず、非常に歩きやすくなりました。

まもなく、硫黄岳山頂に到着。

 

 

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先頭を林さんに代わってもらい、稜線歩き。
天気は快晴。気温は-5℃ぐらい。
風が強く、雪が舞っていて綺麗。

 

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お気に入りの一枚。
地吹雪が舞って、とても綺麗な光景でした。

道中、雪でなく氷の欠片が吹きつけてきて、
バラクラバは着けていたがサングラスを忘れた私は大変な目に遭いました。

そして横岳山頂到着。

 

 

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地蔵尾根までの道中。
そして、地蔵ノ頭から地蔵尾根を降り、行者小屋を経由して赤岳鉱泉BCまで。
地蔵尾根を下りだすと、さっきまでの強風が嘘のように静かな世界に。
下りは驚くほど早く赤岳鉱泉BCまで着きました。

五十島PTと合流し、テントを撤収し、
地味に長くて疲れる林道歩きをして美濃戸登山口まで到着。

前の冬シーズン、
谷川西黒尾根・針ノ木雪渓と、日帰りの装備で登っても筋力・体力的に厳しかったので、
この冬シーズン初の今回、心配していましたが、
体力的に余裕のある登山が出来て、写真を撮る余裕も生まれて充実した山行でした。
また、初の冬山でのテント泊・アイスクライミング・バリエーションルートと、
初めての経験をたくさんさせていただき、非常に刺激的で楽しい山行でした。
山岳会に入れて貰わなければきっと経験出来なかったことばかりで、感謝です。

一緒に登ってくれた国府谷さん、坂田さん、五十島さん、高橋さん、雨宮さん、林さん、
どうもありがとうございました。
魚瀬(記)

八ヶ岳 横岳小同心クラック

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日時:2016年12月17日(土)-18日(日)
参加者:国府谷(L),坂田,五十島,高橋,雨宮,魚瀬,林
行程:
17日:美濃戸口-赤岳鉱泉-BC
18日:BC(5:40)-大同心稜-小同心取付き(8:30)-小同心の頭(11:00)-横岳稜線(12:00)-赤岳鉱泉(14:00)-美濃戸口(五十島,高橋)

 

1日目:美濃戸口から赤岳鉱泉まで。駐車場付近は雪が殆ど無いので心配だったが鉱泉に付くと例年並には積雪がありそうな雰囲気だった。
実は1番の楽しみ?というアイスキャンディをやってみた。小屋でノミックとX-Dreamをレンタルしていざ。
最初はアックスの振り方に慣れないが刺さるようになってくると楽しい。
おろしたてのリンクスは調子がよくスタンスの心配はあまり無いが氷の質によって難易度が相当違うと感じた。
何度振っても只管砕けるだけの氷は相当パンプする。これも実力なんでしょうけど。。。。
小屋の人に色々と教えて貰いながらキャンディ閉店までずっと登っていた。次回改善点は

 

・腕を上げすぎない。フリーと違って伸び切ったままも消耗する。
・力を入れるのはインパクトの瞬間だけ(剣道と一緒!)内側に絞り込むように(たぶん)
・ハイステップ厳禁。スタンスをよく見て細かく。

 

アイスキャンディは非常に練習になると思いました。シーズンに鉱泉に泊まる時はなるだけ登りたいです。

 

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2日目:小同心Pは渋滞回避の為にジョウゴ沢Pより早出させてもらった。大同心稜は上部のトレースが埋まっていて多少ラッセルがあったが大同心取付きまでは問題なく。小同心までのトラバースが悪く1時間位かかって取付き到着。運良くこの日の1番手だった。

 

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壁はベルグラが貼ったような状態であまり良く無かったので部分的に氷を剥がしながらの登攀になる。
天気はよく八ヶ岳とは思えない暖かさ。全体を通してランニングは乏しいが終了点が目新しいペツルボルトでしっかりしている印象だった。

 

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1P2Pはリード&フォロー共に問題なく登ってきて核心の3P。確かに1ムーブ体が外に投げ出されるような高所感がある。
落ちるとビレイヤーにぶつかりそうで嫌だったのでチムニーに体をねじ込んで行ったらなんとか抜ける事ができた。

3P終了。そこそこ風が強くなってきたが気温が高いので終始快適な登攀でした。

 

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稜線にでると更に強い風に煽られ大変だったが地蔵尾根から下山する。
その後は先に降りていた国府谷さんPと鉱泉で合流してから美濃戸口まで。

 

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シーズン初の雪山でしたが夏の間山歩きをサボってフリーに没頭した成果が多少はあったのではと考えています。

せっかく登れるようになったのであとは体力を!みなさんありがとうございました。

 

(記:五十島)

 

 

剱岳長次郎雪渓〜劔岳〜内蔵助平

13日 1030室堂出発~1110雷鳥平キャンプ場~1310剱御前山1330発~1410剱澤小屋1430~1605真砂沢到着

14日  雨レストデー

15日  5時スタート 長次郎雪渓から熊の岩の右側~長次郎のコル~剱岳~剣山荘~真砂沢1530着

16日  3時起床  撤収  0517出発~ハシゴ谷乗越展望台0720着~内蔵助平0850~破壊地帯1030~内蔵助平出合1140~1240黒部ダム橋~1340トロリーバス乗り場~1405発~扇沢~大町温泉郷~信濃町1630発東京~2147東京着(歩き8時間30分)

 

2015年夏 鵬翔山岳会の洗礼(2016年5月の剱北方稜線を終えての回想録

 

約1年前、鵬翔山岳会に入って初めての山行が2015年8/13,14.15.16の剱岳でした。
12日夜、神保町で久世さんと合流。扇沢2時着  仮眠   6時起床

 

いくつか乗り継ぎ室堂へ上がったが黒部のトンネルには驚くばかり。
雨で景観はなかったが、なんといっても憧れの室堂ですから気持ちはドキドキ、ワクワクしながら久世さんの大きなリックの後ろをひょこひょこ追う。

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雷鳥平キャンプ場に下る途中、突然「あっ!剥がれた、やばい、赤い光が見えた」と久世さんが発する。
一体何が起こったのか!!!しばしわからぬままでしたが。。。
網膜剥離というものが久世さんの御身におこったらしい。

 

お気楽な私は、
では東京に戻りましょう!と再び登り返し室堂へ。
せっかく室堂まで戻ったのに五十島さんの待つ真砂沢まで食料を運べとの指令が出たのです。
えーー。マジですか!!!一人で?
そうらしい(汗)
久世さんのリックからはキャベツが丸ごと1個、玉ねぎ、じゃがいもにんじんお肉にキムチ、ミョウガにお酢の小瓶、出るわ出るわ食料の山。
ひぃーーーこれ全部持っていくんですか(雄叫び)
おまけに御丁寧に書かれたメニュー表を見たとき観念覚悟。
(大げさかもしれないがこのときはそう思った)
渋々、本当に仕方がなく仕分けしてリックに詰め込み久世さんと涙の別れ。

 

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再び雷鳥沢に降った頃には、雨も益々激しくなって剱御前小舎までの道のりの辛かったこと。
荷物をおろすと再び背負えないので、岩の上に置きながら休み、休みヒィーヒィ登る。
先の距離感もわからず、前に上にと進むしかなかった。
剱御前小舎に到着するとものすごい風と横から吹き付ける雨に益々不安になる。
急ぎ剱澤へ向かうが、途中家族連れの子供たちの明るい声に元気をもらい、剱澤キャンプ場が目下になるころ天候も回復。
見えたり見えなっかったりする大迫力の剱の岩の造形に心奪われる。
ここに泊まりたいと本気で思った頃には時計は14時を回っていた。。。

 

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仕方がなく真砂沢に下るが、雪渓に入るとガスで視界が悪く人もいない。
これが山岳会の洗礼なんだ!と涙ながらにアイゼンもつけずに滑り走る。。。><。。。
赤いマーカくらいあるだろうと思っていたがなにもないではないか!一人不安が募る。
そんな所に下からお兄様が登ってくるのでインフォをもらうが
ガスが出たらまるでわからないので引くのを待ちながら登ってきたとのこと。
えー赤いマーカは?無いとのこと。。。
考えてみたら日本で雪渓を歩くのは初めて。
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益々不安に喘ぎながらも前に進む選択肢しかなかったのです。
荷物の重さより、早く真砂沢に着かねばの一心不乱。
テントが見え人の気配を感じたときは本当に安堵しました。16:05真砂沢ロッジ到着。
鵬翔さんのテントを見つけたが五十島さんの姿がない。
アイゼン、ピッケル、カメラなどはあったのでその辺を散歩しているのかと思って主人に尋ねたが、朝から姿を見てないとのお返事にえーーマジで。。。汗
どうしたことか?。。。ようやくたどり着いたテン場に主役がいないとは。。。
いよいよ18時になっても帰ってこない。
よし!親父さんに相談する前にトイレに行って落ち着いた後
ひょっこりそこにいるではないか!五十島くんが!
あ~よっかた。あえて。ほんとに。ほんとに。
彼は、我々を探しにハシゴ谷乗越方面に16時ジャストにテントを出て走っていた。
たった5分のすれ違い。。。
なぜそんなことにとその夜2人の話は尽きなかった。
久世さんとの別れのシーンのちょっと前の黒部ダムに戻る。
当初の山行計画では、黒部ダムから内蔵助平を歩いて真砂沢に上がるルートでしたが
雨が降っていたので室堂経由に変えていた。
そして携帯がつながらなっかったこと。
久世さんがいて16時にテン場に着かないのは何かあったに違いないとの五十島さんの判断。
確かに、、、ハプニング、、、、
雨宮は雨宮で真砂沢の主人には電話でこの胸伝えたので、当然五十島くんは雪渓を迎えに来てくれるものとわずかな期待をしながらテン場到着。
こうして書いていると、すれ違いがとてもややっこしくなるので、まあとにかく会えたことに安堵。
14日

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雨だったので私一人美味しくワイン(持ってきてよかった〜)
五十島くんは一日中お腹減ったと言いながらレストデイ。
久世さんが用意してくれた、みょうがと玉ねぎのマリネ、ポトフなどメニュー表を見ながら久世さんの愛情を感じておいしー。ありがとうございます。

 

P8140156P8140164山でミョウガのマリネとはお洒落〜

 

15日

晴れ。

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爽やかな気持ちで長次郎雪渓から、八峰を楽しみながら剱岳、剱山荘から真砂沢。
有名な岩場も想像してたよりは怖くもなく結構楽しめた。
五十島さんはこの時もチンネ、チンネと熱い想いを口にしていたが、
残念なことに2016年5月も叶わず、
山とはそううゆうもの、恋焦がれてるうちがいい。

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ミーハーな雨宮は剱山頂でポーズ☆
下山道は混んでいた。ここが有名なカニの横ばい?

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16日

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荷物は軽くなっているはずなのに、黒部ダムまでの下り登りはこの山行で一番きつく、山中での充実感とはウラハラに2人ともヘロヘロになりながらの下山だった。
長い行程も仲間と歩けば楽しい思い出、単独だと辛さが残るだろうなぁ〜。
まさか2016年5月の残雪期に再び剱岳に再来しようとは思っていなかったが
やっぱり剱は最高だった、ありがとう☆

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来年チンネに登るぜーさようなら〜
(回想記:雨宮)

真砂沢BC剱岳

日程2015年8月8日-16日
山域:立山連邦
参加者:久世,中村,五十島,雨宮

 

行程
1日目:室堂-剱御前-長次郎谷-真砂沢-BC1
2日目:BC-長次郎谷-Ⅰ・Ⅱルンゼ-八ツ峰主稜線-Ⅴ・Ⅵのコル-長次郎谷-BC1
3日目:BC-仙人新道-仙人池-BC1
4日目:BC-長次郎谷-長次郎のコル-剱本峰-剣山荘-BC1
5日目:BC-内蔵助平-黒部ダム-下山(中村)
6日目:室堂-剱御前-長次郎谷-真砂沢(久世,雨宮)
7日目:停滞
8日目:BC-長次郎谷-長次郎のコル-剱本峰-剣山荘-BC1
9日目:真砂沢-内蔵助平-黒部ダム-下山

 

1日目:開業したての北陸新幹線で富山まで。
そこから在来線,ロープウェイ,バスと乗り換えて快晴の室堂到着。
今回は剱岳も初めてであれば、室堂も初めてだった。後にするのが惜しいような景観。
記念撮影をしてから歩き出した。
満載のザックは想像以上に肩に食い込むが、なんとか中村さんに付いて行った。

 

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2日目:晴れ。テントを出ると既に長次郎谷を登る登山者の明かりが見えた。
列の後ろの方に混ざり、まずは八ツ峰の取付きを目指す。
隊列はずっと上の方まで伸びている。私達の登る八ツ峰下半部は無雪期に登るPTが少なく、取付きから稜線までが若干不明瞭な点が不安材料だったが想像通り?ルンゼの登攀で苦しんだ。

 

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結局ルンゼを詰める事4時間、想像より左にトラバースしていたのかⅡ・Ⅲ峰間のコルに出た。
随分と疲労してしまった。快適な筈だった稜線歩きも余裕がない。
遮るものなく日差しで照らされ続けていたからか、想像以上に消耗している。
やっとの事でⅤ・Ⅵのコルに下降してから、上半部を諦め長次郎を下った。
残りの7日間に不安がつのる。。。

 

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3日目:八ツ峰下半部の疲労はとれず、”休養日”として仙人池を往復する事に。
今思えば8時間歩いて果たして休養になるのかと疑問だが、裏剱の迫力とスパゲッティを満喫した。

 

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4日目:この日も予定大幅変更。長次郎谷から本峰を目指した。
雪渓は上部が多少悪かったが、問題なく通過して本峰へ到着。
随分と行程は変わってしまったが、紛れもなく山頂だった。素直に嬉しかった。
下降は別山尾根を降りる。途中剣山荘で昼食をとった。私達のBCとは文明の隔たりを感じる綺麗な小屋だった。

 

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5日目:下山する中村さんと内蔵助平の手前まで歩いた。道の崩壊が進んでいて歩きづらく、気を使いながらの下山した。
テン場に戻っても時間がたっぷりとあるので、撮った写真を見返したりして過ごす。中エスパースに1人ではさすがの僕も持て余して、しんみりとした夜だった。

 

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6日目:終日撮影できる貴重な1日。とはいえ天候が不安定なのでテン場のまわりを徘徊していた。
長い間いたせいかこのテン場の雰囲気も肌に馴染んできた。山岳部の上下関係や山岳会のおじさんの自慢話にさえ愛おしさを感じる。
そんな事を考えながら写真を撮っていたが、いい時間になっても久世さん達は現れず徐々に不安に。。。
雨足も強くなりさすがに焦りハシゴ谷乗越まで走って2人を探した。土砂降りで視界はきかず茫然とするほかない。
諦めてテントに帰ると入り口の横に見慣れたヘルメットが。。。
何はともあれ無事?合流できて本当に良かった。

 

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7日目:雨はやむことなく停滞。久世さんが用意してくれて、雨宮さんが届けてくれた食事を有りがたく頂いた。明日の好天を祈って就寝。

 

8日目:晴れ。山行を通してできすぎな位天気には恵まれたように思う。この日も長次郎谷を登る事にした。気がついたらリーダー(暫定)になってしまっていたが、数日前と同じルートを辿ればいいので助かった。無事山頂を踏んで真砂沢に下降した。

 

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9日目:下山日。自己最高に重い荷物を背負って黒部ダムまで歩く。中村さんに付いて行って道の悪さは覚悟していたが、私が折り返した先に崩壊部の核心があった。
ロープを出すか迷う位の箇所もあり気が抜けない。ダム手前の登り返しは聞いた以上に厳しく何度も心を折りながら黒部ダムに到着。観光客の匂いが新鮮だった。

 

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濃厚な9日間でした。体臭とかも含めて。。。
それから1年近く経ち回想しながら記録を書いていると、リードの必要性を感じるようになった閾値のような山だったと思っています。そんな意味も含めて、大切な山行でした。皆様ありがとうございました。
(記:五十島)

劔岳赤谷尾根-北方稜線-早月尾根2

日程:2016年5月3日(火)〜 7日(土)

山域:北アルプス剱

参加者:国府谷 五十島 高橋 雨宮

行程:

1日目:馬場島750M(7:50)ー赤谷尾根取付950M(8:40)ー1500M付近(14:00)C1

2日目:C1(9:30)ー赤谷山2258M(14:50)C2

3日目:C2(5:30)ー池の平手前2500M(16:00)C3

4日目:C3(4:10)ー池の平山2555M(5:20)ー小窓の王(9:55)-3の窓(11:10)ー

池谷乗越(12:05)ー剱岳山頂2999M(13:45)ー2600付近C4(16:30)

5日目C4(10:40)ー早月小屋2224M(12:05)ー馬場島(15:30)

 

第1級雪稜バリエーションルート

 

前日の夜21時頃新宿を出発して馬場島3時半頃到着仮眠。

 

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山行計画は5泊6日のロングと男性2人はチンネ登攀の予定だったので大荷物。

そこに

雪があればラッセル、なければ藪漕ぎ。

今回は3日目まで藪を漕いで漕いで,キャンプ地に到着する前に疲れ果てる山行でした。

初めての藪漕ぎとしては第1級の藪ではないかと思う。

山岳会に入っていなかったら知られざる世界です。

大きな荷物に、はらえどはらえど枝が絡み付き、それだけでは済まされず足にも絡み付いてくる。まるで蜘蛛の巣の中で暴れる虫かよと自分のことを思う。

あまりにも長い藪漕ぎをしてるうちにだんだん無心になって前に進む自分達。

目的が藪を漕ぐ!に変わっている。。。。

 

しかしながら

まだまだ遠くに見える剱北方稜線の景観は気持ちを支えてくれる。

テントを張るとひとまず身体を横にして休ませなければ次へのステップが踏めないほどの疲労感。

しばらくすると

リーダーの国府谷さんが無駄のない動きで夕飯の準備を始めて見とれていた。

豚バラとほうれん草の鍋たっぷり☆

 

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夜の強風が凄まじかったが、みんなでテントを押さえながらしのぎヤレヤレと朝を迎える。

 

2日目

国府谷さんに叱咤激励されながら昨日より慣れてきた藪漕ぎと、2000Mを超えて藪と雪のミックスはとても歩きづらくおまけに強風に身体が揺れる。

 

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藪の間から見える剱岳はまだまだ遠い。。。ハァー

 

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皆んな疲れてくるが先人をきってルートファインディングしてくれ、かつ後方にも気を使ってくれる五十島くんがたのもしい。

 

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赤谷山頂にてC2、だいぶ剱主稜に近づく。

ここは360度の展望で素晴らしいロケーションだったので藪漕ぎもむくわれた気がする。

 

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西側を見れば富山湾が真っ赤に染まっていた。

 

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3日目

本日の行程も小窓までを目標に5:30に出発

 

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白萩山、赤ハゲ、大窓と越え、天候が悪くなると強風に背中の荷物が持っていかれ、バランスを崩さないよう足運びも慎重になる。

急な雪壁もありクライムダウンや懸垂下降と緊張感が高まってきた

 

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そんな中、ライチョウ達が少し羽を黒くして可愛らしい。

 

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相変わらずの藪こぎMixでペースも上がらず池平山手前でC3。

だいぶ剱稜線が近くなり、いよいよ明日にトキメク。

今回の山行でテントのための整地を学ぶことができた。

 

 

4日目

池平山まで長かったせいか、ここからの時間はひどく早く感じる。

だんだん雪が深くなり山もおしゃれな装いになってきたので、この美しい北方稜線でのんびり写真を撮りたい気持ちでいっぱいに。小窓あたりは広々して雄大な景色が目の前を占領している。とても美しい。

と思うのもつかの間、午後から天候が崩れるとの予報で先を急がねばならない(悲)

 

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小窓ノ王から見る剱稜線、チンネ、これから登る池ノ谷ガリー、向かう三ノ窓と

圧倒する山、山、山の迫力に心ときめくのだが、

池ノ谷ガリーの急登はマラソンの40キロ地点のように

胸が苦しく息が切れ、腿のあたりも悲鳴をあげながら休むことなく1時間弱で這い上がる

当然今回初めてであるダブルアックス、蹴り込むアイゼン実践必死です。

 

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荷物を担いでの懸垂下降も今回初めてでモタモタしてしまった。

国府谷さんはスピードが命を繋ぐとおっしゃるのが最もだと思う。

ここは生と死がイコールする神々の山嶺(かみがみのいただき)なのだから。

 

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池ノ谷乗越から剱岳頂上に到達する頃には天候ますます悪し。

先を急ぐが体力消耗と風雨に捕まり早月小屋にはたどり着けずC4

皆んなぐっしょり濡れたが男性陣は寒さと耐えうることに強く逞しい。

あったかい食事と燃料がありがたかった。

 

5日目 下山へ

 

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雲が激しく動く中、残雪期の尾根分岐を見分けるのが素人の私には難しいと思いながらどんどん下山。

新緑やカタクリの群生に癒されながら馬場島に到着。

 

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「試練と憧れ」の石碑が馬場島の登山口にあった。

この言葉が心と身体に沁みる。リーダーに背負わせてしまう重責、記事にならなくて良かったと安堵した。

国府谷さん、皆さんありがとうございました。

 

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柔らかな太陽の光が新緑を照らしキラキラしてる。

あの瞬間がうそのようにここは穏やかだ。

(記:雨宮)

劔岳赤谷尾根-北方稜線-早月尾根

日程:2016年5月3日(火)-7日(土)

山域:北アルプス

参加者:国府谷(L),五十島,高橋,雨宮

 

二度目の正直の北方稜線

 

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今年のGWは2日休みとれば10連休、などとかなり無理のあるキャッチフレーズが

飛び交っていたが、ワタシは初めから10連休なのでノー問題。

問題といえば、行先とメンバーなのだが、このところやる気マンマンな会員が増加中で

これまたノー問題なのです。

3月には概ね計画は固まってきつつあったので、準備として西穂高岳北西尾根、谷川岳

西黒尾根、城ヶ崎、城山などをこなしつつ成功に向かっていった(と思う)。

初めの目論見としては、天候不順な場合の多い(気がする)連休前半を避けて、

より季節も進んだ連休後半の計画とし、チンネも雪氷のない状態で取り付けること

を狙ってのものでした。

計画のハイライトはチンネ左稜線だったのだが、これは初めから予備日扱いで、

状況次第で最初にカットされる予定だった。

結果的にはまずまず狙い通りであったように思う。

 

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ずっと休みのワタシは2日にいろいろ最後の買い出し等の準備。

もたもたしていたら深夜の運転に備えて昼寝するつもりだったのが出来ずしまい。

2日夜に新宿集合して安房トンネル超えて馬場島まで。渋滞なしで案外早い。

駐車場が満車かと持ったらそうでもない。すぐに仮眠。

3日。いよいよ赤谷山へ出発。明日は雨予報だが今のところは快晴。いつまで

天気が持つか?パッと見、雪は劇的に少ない。上部はどうだろうか。

赤谷尾根下部は藪が出ていて大苦戦。通常の倍以上時間が掛かっている気がする。

頑張って1500mを越えたところで雪のある平坦なところにでたのでここまで

として幕営。夕食はホウレンソウ鍋。夕方から雨、風が強くなった。

 

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4日は雨が治まった午後から出発するが再び藪と格闘。高度を上げても全然

雪が出てこない。それでも 何とか夕方に山頂に到着し山頂南側の岩陰で幕営。

今夜はキャベツ鍋。

 

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5日は丸一日好天が期待される一日なので出来るだけ先に進みたい。

天気予報では6日は天気が崩れてくるらしい。

目標は小窓。あわよくば三ノ窓(無理か)。だったけど、結局池の平山の手前まで

進むので精一杯。また、藪に時間を取られた。

池の平山手前のほぼ同じ高さの尾根付近で幕営。思ったより池の平山は

遠かった。もう過ぎていると勘違いしていた。明日は長くなりそうだ。

夕食は麻婆春雨。

 

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6日は午後から天候が崩れるので5日の分までなんとか出来るだけ

先まで進みたい。明日も雨だろうから残念だがチンネは諦めるほかない。

池の平山は東側に広い尾根が続いているのでここでもじゅうぶん幕営

できそう。小窓までの下りで三回ラペルする。雪がしっかりついていれば

尾根の東側を巻きながら下降できるのかもしれないが、今回はほとんど

出ている夏道(?)を辿っていく感じ。たっぷり3時間かかった。

 

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小窓からは急斜面であるが、しっかり雪の着いた雪壁を登ってすぐで

小窓尾根に出た。池ノ谷、剱尾根がよく見える。

ところどころに幕営適地があり、小窓尾根登るパーティはここで泊るんだ、

などと感慨にふける。しかし、このころから空は明らかに雲が増えて

嫌な感じ。気が焦る。

小窓の王基部から三の窓へ斜めにラペル一回。とうとう三ノ窓に到着。

初めて来たけど、これが三ノ窓なのね。ここまで雄大な景色をずっと

見ながら来ているので狭いというかこじんまりとして見えるのは気のせい

でしょうか。というか天気が心配で落ち着かない。

しばらく休んでから池ノ谷ガリー登る。トップの五十島君が頑張って

ステップを作ってくれているので最後のワタシはこれまで随分楽をさせて

もらっている。左手に長次郎雪渓を見ながらさらに約1時間。

剱岳に到着。祠はちょっぴり顔を出している。

皆で記念撮影。やあやあよかったよかった。

 

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さてどこまで下降出来るかな。早月小屋まで行けるかな。

しかしここでみるみる天候が悪化。すっ飛ばされそうな猛烈な風。

下降を急ぐ。分岐からすぐ下あたりから 雪が少なく岩混じりの部分を

ラペルしながら降りるうちに横殴りの雨も強くなってくる。

ここでも雪が少ないせいかさらに二回ラペルで降りる。

2600mくらいでギブアップ。それらしき雪面を整地して幕営する。

ずぶ濡れながらも下山の目途は立ったので一安心。

燃料もたくさんあるので、ガンガン焚いて少しでも乾かす。

(乾かないけど)

 

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7日は小降りになったお昼前から行動開始。雨はすぐにほとんどやんだ。

12時過ぎに早月小屋に着き馬場島には16時ころ到着して無事終了。

有名な石碑の前で記念撮影。早月来たらこれを撮らないと、と思ってた。

 

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これといったトラブルもなく下山出来たのでなにより。とても立派な

アルプスの湯で寛いでからすぐ前のスーパーで買い出し・食事を済ませて

また安房トンネル経由で翌朝帰京しました。

 

 

今回の計画は数年前に廣岡さんと計画して、連休初日に馬場島入りしたところ

上部では1m近い積雪があったりしてその場で敗退していました。

2回目で完登できたので満足ですが、あの時に行けば行けたのではないか

と考えると弱気になったことは今でも少し残念な気がします。

ルートの感想としては、クライミング要素はないのでひたすら体力勝負の

感じです。

天気も予想より悪くはなかったのである程度予定をたてて行動出来ました。

やっぱり富山からの剱は良いです。

(記:国府谷)

西穂高北西尾根

北アルプス入門ルート

 

日程:2016年3月20日(日)-21日(月)

山域:北アルプス 西穂高岳北西尾根

参加者:国府谷 中村 五十島 高橋

 

 

 

 

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春分の日は北アルプスへ。

当初は3日間の予定で行くところでしたが、

初日は雨予報だったので2日間へ変更した。

19日夜にちょっと早めに新穂高に着いて仮眠。

20日は曇りだけど気温は高め。

尾根末端から取り付いて2500mくらいで幕。

後半はラッセルがきつくてペース上がらなかった。けど皆で頑張ったな。

明日の為に尾根が細くなる手前までトレースを付けておく。

夕食のおかずに用意したはずのソーセージを家の冷蔵庫に残置して

しまったのが悔やまれる。申し訳ないです。

夜から晴れてきて明日に期待できる感じ。

 

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21日はおしゃれな尾根を辿ってJPが8:30くらい。ここまで約2時間。

JPからは西尾根から来ているトレースを辿ってピークまで。

最後の岩場を廻りこむところで5mほどロープを出した。

 

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10:30ころ終了。天気にも恵まれた。

西尾根よりマイナーなみたいだけど北西尾根もいい感じでした。

西穂山荘までゆっくり降りてあとはロープウェイで下山。

14時ころ駐車場着。

 

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この時期はもう2日間で行けるのだと知った。

皆さん有難う御座いました。

(記:国府谷)

 

 

辛いラッセルも全て忘れて

 

連休の山行は残念ながら土曜日が天気に恵まれず、日月の2日間で西穂でした。

初日は取付きから我慢のラッセル。倒木がとても多く越える毎に消耗してしまった。

行程の半分が過ぎた辺りでだんだんとラッセルのスピードが落ちてくる。

雪は膝くらいで荷物が特別重いわけでもなく、もう少し頑張れたような気もするが

随分周りに頼ってしまった。気持ちの問題ですね。

2500m付近に到着したのは14時頃、初日の目標はしっかり達成できた。

 

 

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翌日は6:30出発、予報を裏切り空は澄んでいた。

朝の締まった雪にアイゼンが刺さる音が気持ちいい。

北アルプスはやっぱり大きいな、と思った。

無風快晴の中頂上までほとんどをトップで歩けて幸せだった。

大至急感謝です!

 

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(記:五十島)

 

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昨年4月末の連休で西穂西尾根に行きましたが、雪がほとんどなく、第一岩峰・第二岩峰はむき出しの岩を登り、その後の凄まじい藪こぎ(!!)では2-300m進むのに3時間ほどかかり疲労困憊。さらにその先ジャンクションピークまで200mほどの藪こぎがさらに続くため、ジャンクションピーク手前のコルから急な雪渓を頂上直下の急な草付きまで長いトラバースで詰め、嫌な草付きから30mほどの岩をよじってやっと頂上に着いた、というものでした。素晴らしい雪稜登行を期待していたのですが、少々がっかりでした。

 

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今年の3月の連休に北西尾根に行くということで、昨年のリベンジということもあり、参加させてもらいました。若い人達といっしょなので、足を引っ張らないようにと山行の前に体力トレーニングと節酒に勤めました。
荷物を軽くしてもらったので恐縮でしたが、少しはラッセルでも貢献し、満足な山行でした。特に、二日目の素晴らしい天候の中、上部の美しい雪稜・雪壁を登っていけたことは、なんとも嬉しいものでした。一日目も、今年の雪の少なさを心配したのですが、膝ぐらいのラッセルはあり、ガスの中しっとりした雪山の雰囲気を味わいながら登りました。バテましたが。
国府谷さんは北アルプス入門コースと言っていますが、2-3か所いやらしいところもあり、また緊張する雪壁のトラバース・直登もありで、なかなか手ごたえのあるルートだと思います。
私としては大満足の山行でした。
国府谷さん、皆さん、どうもありがとうございます。
(中村記)

 

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